SHOOTING THE MOON

宝塚の話を中心に好きなものを好きなだけ

月組『Rain on Neptune』で美しさを浴びた話①

先日、月組舞浜アンフィシアター公演『Rain on Neptune』を観劇しました。
本当に楽しくて素敵な作品で、とても幸せな気持ちで劇場を後にしました。

その感想を少しずつまとめていこうかなと思います。


美しさを浴びた時間

 

間違いなく私は舞浜で美しさを浴びました。

 

タカヤ先生は「視覚的にどう魅せるか」へのこだわりがものすごく強い先生だから、180度客席がある円形舞台、かつおおきな舞台機構の転換ができない舞台をどう見せるかというところ、とても上手で唸っちゃいました。

 

特に芝居の全登場人物の衣装と鬘へのこだわりはすごかった。

 

有毒な雨が降る地球のシーンは、回想シーンということもあって限りなく色味を抑えた衣装だったんだけど、有毒な雨から守るマスクが美しい。照明と相まって、セピア色だったのが記憶の欠片という感じがしてすごく好きでした。


海王星でのシーンは宝石たちも王もみんな色鮮やかで、鬘の形も色もあまり見たことないものが多くて、一人一人がとっても素敵でした。

 

原色というより、パステルカラーのような色彩が使われていた海王星の皆さんに対して、トレジャーハンターの4人は原色や深い色味の衣装だったのが、地球と海王星の違いみたいなのを明確に視覚で示していたのもとてもよかったです。

 

 

登場人物みんなすてきでたまらなかったんだけど、やっぱり中でも好きなのはシャトーとネプチューン

 

銀髪に紫色のカラコンを入れた月城かなとさんは、メイクの色味をかなり抑えていたにもかかわらず、あまりに隙のない美しさだった。

あんなヌードカラーのリップで美しくなる人いますか?

中央のセリから回転しながら登場した時はフィギュアみたいだなと思いました。頭身バランスもお顔もあんな完璧な美しさ他にないです。

元から美しい人だと知っていたけれど、2月に観たロマ劇/FSのときよりも何倍も美しくなっていたように思います。

母が「自信がますます美しさに磨きをかける」と言っていたけどその通りで、男役としても女性としてもますます美しくなる姿を見られているの本当にありがたいなあ。ファン冥利につきます。


ネプチューンの衣装も鬘も完璧だった。あのままメットガラ出られます。うみちゃん(海乃美月さん)の硬質な美しさにとてもピッタリの衣装でした。

特に好きだったのはティアラとマスク。

ティアラの大きな石が光の当たり方でいろんな色に見えるので、青い髪と相まってとても美しくて、この星の頂点にいるものとしての美しさの説得力がすごかった。

人形になるためにつけるマスクもとても美しくて、美しい2人が向かい合ってマスクを外すシーンは宝塚史上最も美しいシーンだと言っても過言ではないと思う。あれをあの会場で様々な角度で見られたの本当に素晴らしいです。タカヤ先生本当に天才です。

 

ああ、彼女たちの美しさを形容する言葉を全然持たないのがとても悔しいです。

 

舞台装置もとても美しかった。

 

舞浜公演あるあるの階段が螺旋だったのを見た時に心の中でガッツポーズしました。盆が回ると見え方が変わるところも、上りながら盆が回っていく演出も全部美しくて最高でした。

階段についている街灯のような雫もとても美しくてよかったです。

 

ウォーターパネルとドットイメージもこの箱ならではだなと思いました。
特にネプチューンの居室でのウォーターパネルの使い方…
心の中でタカヤ先生と熱い抱擁しました。ウォーターパネル越しのネプチューンなんて大正解に決まっている。本当にきれいでした。

 

忘れてならないのがブランコ。

ブランコに乗る彩音なんて月担みんな好きに決まっとる~~~!と叫びました。ミーマイの時にうみちゃんサリーが座ってるとこから始まるのもとってもかわいくて好きです。

 

なによりブレスレットライトのおかげで自分も演出の中に入ったような没入感も最高でした。

月城シャトーが見つめる星がお客さんなんてあまりにロマンチックすぎますよ…

 


本当にタカヤ先生の舞台機構や衣装、演出はワクワクします。最高の演出で月組生を彩ってくださり大感謝です。

 


ビジュアルの話だけで1700文字を超えたので芝居部分とコンサート部分の話は次にします。